生成(きなり)について│本来のあるべきもの

生成の糸

生成(きなり)について

生成という生地の色名をたまに耳にする。
それはどんな色味なのか。
どのような特性があるのか。
みんなの大好きな生成の奥深さについて考えてみます。

 

生成とは色の名前ではなかった

当オンラインストアでも多くの生成を取り扱っていますが、わかりやすく「生成」という名称で販売しています。
しかし、本来の生成はカラー名ではないことが正解。

飾ることのない本来のありのままの姿

生成とは、糸の段階で晒す(先染めのため)ことや、布の状態で晒す(後染めのため)ことを一切行わない状態のことをそう呼びます。
簡単にいうと、生地は基本的に晒してから(白くする)指定のカラーに染色を行いますが、何も加工を加えることのない、素材のそのままの色味と風合いを再現したものだと言えます。

生機

 

生成の特徴について

生成には、漂白したオフや、染色したカラー物とは少しだけ異なる特徴があります。

様々な色味について

生成といえど、様々な色味の生成をご覧になったことがあるのではないだろうか。
なぜ生成で、色味が異なるのかについてですが、生成は天然素材の繊維から生まれるものです。
麻、綿、毛、絹など天然素材の種類によって様々な色味がある。
麻の生成、綿の生成、植物が異なるため、生成の色味が異なるのは当然といえば当然です。

天然の不純物が混ざることがある

生成は天然の「ありのままの姿」であるため、夾雑物が入り混じっていることがある。
麻や綿でいうと主に植物繊維の破片や油分などが取り除くことができず残ってしまう恐れがある。
しかし、これは生成の「味」でもあり、B品という枠には当てはまらないのです。
そのような面から考えても生成は奥深く、誤魔化すことのできない「ありのままの姿」であることがわかります。

収穫の時期や収穫ロットにより風合いや色が異なる

これは、生成を扱う側からしてはどうしようもない事実です。
収穫のタイミングにより、色味や風合いにズレが生じてしまいます。
風合いに関しては、生地を製造する過程の加工段階でなんとか近づけることは可能ですが、色味についてはお手上げです。
これは、生成のメリットでありデメリットであります。
当オンラインストアなどで生地を購入する方は、ご自身で洋服を作られる方が多いので、お洋服を購入することは少ないかもしれませんが、アパレルメーカーでの既製品で生成の洋服を販売されていることが少ないのはこれが大きな要因の一つです。
アパレルメーカーが生成を使用して、何かを大量生産するにはリスクが非常に高くなってしまいますので、多くのアパレルメーカーがトラブルを回避するために生成を使用せずに生成に近いアイボリーに染色を行って製作されるケースが多いのが事実です。

 

ハンドメイドならではの生成を楽しもう

リネンワッフル

冒頭でもお伝えしているように、当オンラインストアでは織物、編み物の両方で多くの「生成」を提供している。
それは、生成には非常に多くの魅力がたっぷりと詰まっているからと私たちは考えているからです。
素 材 本 来 の 姿
天然素材は「生成」があって白があり、色があります。そんな中、生成を知れないというのは非常に寂しいことだと思います。
生成は、天然の油分や、植物繊維の破片が入ってしまっていたり、ロットにより色が違っていたりデメリットもありますが、私たちは「生成が大好き」です。
生成には、染色では味わうことのできない真の「ナチュラル」さがたっぷりと詰まっていると考えています。

 

まとめ

生成について記載しましたが、いかがだったでしょうか。
私たちは生成を定番色(色ではないが)として各商品で取り扱っています。
その理由は、生成の良さをお客様にわかっていただきたいからである。
生成の魅力は染色では出すことのできない少し異なる雰囲気と風合いです。
その魅力を是非ご検討いただき、今後もお洋服作りに活かしてみてください。

 

 

この記事を読んだ方は他にこんな記事を読んでいます。
平織の生地
生地の種類(織組織)について│多くの種類の中の特徴を解説
楽天Payロゴ
APUHOUSE FABRIC公式サイトで楽天ポイントを使って貯めれるの知ってる?
春に着たいシャツ
春に着たいシャツ
洗いざらした生地
生地の傾斜と地直しについて│ソーイングは緯糸がポイント
平織りの生地
平織の生地の裏表について│悩みをこれで解消
おすすめ生地
おすすめしたいリネン
beaker
ホルムアルデヒド(ホルマリン)がもたらす影響は?│生地の製造には使用しているのか
コットン
コットン(綿)について│日本人の一番身近にあるコットンの事を知る