麻の種類、ラミーについて│リネンとラミーの違いは?

ラミー植物

麻の種類、ラミーについて│リネンとラミーの違いは?

たまに耳にする「ラミー」について
一体どんな素材でどんな特性や機能があるのだろうか。
ラミーについて少し考えていきます。

 

 

ラミーの原料

ラミーの原料は苧麻(ちょま)という植物からできています。
その茎の木質部と表皮の間の部分を使いラミーの糸を紡績します。
苧麻は別名で「カラムシ」「まお」「からそ」とも呼び、イラクサ科の多年生植物です。
大正時代に中国から大量に輸入を行い、苧麻と呼ばれるようになりました。
苧麻は南アジアから東アジアで多く栽培されており、古くから衣類などのために植物繊維を収穫しておりました。

太陽

 

ラミーはどの様に育つのか

まず、ラミーの栽培条件として、多照で温暖、湿潤、耕土を深くとれる事が必要とされています。
ラミーの草丈は、おおよそ1.5m~2.5m程度まで成長し、根元部分は太い茎となり、葉となる先端部分に近づくにつれて細くなる形をしています。
発芽後、約2ヶ月程度で収穫の時期を迎えますが、次の根株が繰り返し生長し、1年で約3~4回程度の収穫が可能の植物となります。

 

ラミーの特徴

ラミーは家庭用品品質表示法で「麻」と記載ができる素材の一つです。
麻は他にもフラックスが原料となるリネンがあり、上記の2つの素材のみが日本では家庭用品品質表示法「麻」と表示することが許されています。
麻は植物繊維の一つで、麻特有の爽快感と触り心地から今でも高級繊維の一つとしてよく使用されます。

フラックスを原料としたリネンについてはこちらからご確認ください。

ラミーの特徴と言えば、下記の事があげられます。

1. 天然素材の中で最も強度が高いとされています。水に濡れると更に強度が約60%増すと言われています。

2. リネンよりも繊維が太く、長い

3. シャリ感が強く、涼感を感じられる

4. ハリ感が強い

5. 絹のような光沢感がある

ラミーは、天然素材の中でも非常に涼しい素材とされており、高温多湿の日本の環境にも相性がいいことが知られています。
日本の蒸し暑い真夏日なども綿や絹、毛などよりも涼感を感じられ、着用していても比較的 快適に過ごすことができる素材だと言えます。
蒸し暑い東洋に最適なことから「東洋の麻」と言われることが納得できます。

 

ラミーとリネンの違い

ラミーは日本を含むアジア圏で古くから使われていた天然繊維で、リネンはヨーロッパで古くから様々なものに使われてきました。
また、糸の状態で見るとリネンに比べラミーは固く、毛羽も多く、リネン糸はマット感があり、ラミー糸は光沢感があります。
例えば衣料に使用した場合、毛羽が多いため通常ではラミーのほうがチクチクとした触り心地が目立ちます。
このあたりは現在の進化した生地製造の加工次第で変化させることが可能ですので一概には言えないこととなります。
しかし、素材の特性上、リネンは柔らかくしなやかな素材で、ラミーはリネンより固く、丈夫な素材だと言えます。
現在では、需要や加工の難易度など様々な要因により、アパレルなどで販売されている既製品ではラミーよりリネンがお洋服などで主流となっています。
弊社のような生地を販売しているところでは、ラミーをブレンドしているものやラミー100%のものを販売しているので自分に合った好みを確認するのも良いかもしれません。

 

 

ラミーの洗濯方法は?

ラミーの洗濯方法はリネンと同様でご家庭で洗濯することができます。
しかし、気をつけなければいけないことがいくつかあるのでご自身で洗濯する前に必ず確認して注意しましょう。
ラミーを含むリネンの洗濯方法については下記からご確認ください。

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まとめ

ラミーの原料やリネンとの違いについてお話をしてみました。
どちらも日本の家庭用品品質表示法で「麻」と呼べるものであり、ラミーとリネンの素材や特徴について錯綜してしまう人もいるかと思います。
ラミーは「リネンより丈夫」「光沢がある」「太く長い繊維」「リネンより水に強い」「ハリがある」
リネンは「ラミーよりしなやか」「柔らかい」「マットな感じ」「細く短い繊維」「ラミーの次に丈夫」
弊社でもオンラインショップでラミー100%やラミーのブレンドの生地を販売しておりますが、ラミーよりもリネンをメインで扱っています。
どちらも衣料に向いた素材と言えますので好みを是非チャレンジしてみてほしいものです。
それも1つの生地を使って判断するのではなく、多くの生地を使って体感していただきたいです。
生地は糸の種類や品質、加工次第で変化するものなので、じっくりと見極めてください。

 

 

 

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