オーガニックコットンについて│普通のコットンとの違いは何か

  • 2021年8月28日
  • 2023年3月4日
オーガニックコットン

オーガニックコットンについて│普通のコットンとの違いは何か

コットンは天然素材の一つで、日本人の中でも一番身近にある素材の一つ。
その中でもオーガニックコットンというオーガニック栽培されたコットンがあるのはご存知でしょうか。
オーガニックコットンとは何なのか。
コンベンショナルコットン(普通のコットン)との違いは一体何かを考えていきます。

 

オーガニックコットンとは

オーガニックコットンとは、名前の通りオーガニック栽培されたコットンのことをそう呼びます。
それは、農薬、科学肥料を一切使用せずに栽培した綿花で、その畑も同様で3年以上農薬、科学肥料を使用していない畑が対象となります。
しかし、収穫後にそれを見極めるのは難しく、オーガニックテキスタイルの世界基準としてGOTS(Global Organic Textile Standard)認証が定められています。

GOTS(Global Organic Textile Standard)認証については後ほど解説します。

また、オーガニックコットンを栽培するにあたっての環境への負荷や栽培する人々の労働環境なども守られています。
オーガニックコットンの認証は「栽培から原綿」までと「紡績、生地の製造」と2つの認証にわかれます。

 

綿花を栽培する肥料の違い

本来、綿花を育てるのには多くの科学肥料と農薬を使用して栽培されます。
それはなぜかと言うと、害虫を寄せ付けなくするためやカビの防止、殺菌や雑草を生えにくくしたりなど様々な科学肥料と農薬を必要とします。
その科学肥料と農薬は、綿花を安定して大量に栽培しやすくするのに比例して栽培者の人体への悪影響と土俵の栄養が衰えたり地下水の汚染などに繋がります。
しかし、オーガニックコットンは上記で記載した科学肥料と農薬を一切使わずに基準に定められた有機肥料のみを使用して綿花を育て上げます。
いきなり科学肥料や農薬を使用しないだけで認証が得られるのではなく、3年以上の実績が必要とし、第三者機関が畑と栽培実績を見極めます。
第三者機関の認証を得て初めて「オーガニックコットン」と呼べるようになるのです。

オーガニックコットン畑

 

オーガニックコットンとコンベンショナルコットン(普通のコットン)の違い

生地に仕上がった時にオーガニックコットンとコンベンショナルコットン(普通のコットン)では違いはありません。
更に言うと、オーガニックコットンだから品質の良いコットンとは限らないということです。
それは、コンベンショナルコットンでも化学肥料や農薬などを殆ど残さずに仕上がることが理由です。
品質や風合いなどに違いはなく、判断方法はGOTS(Global Organic Textile Standard)認証が頼りとなります。

コットンについて記載しているブログ
コットン(綿)について│日本人の一番身近にあるコットン(綿)の事を知る はこちらからご確認ください。

オーガニックコットン収穫

 

GOTS(Global Organic Textile Standard)認証とは

GOTS(Global Organic Textile Standard)認証

この画像はオーガニックの繊維製品の基準と認証マーク。
GOTS(Global Organic Textile Standard)とは、オーガニックコットンだけでなく、麻、ウール、絹などが対象で環境などを配慮して製品を作る為の基準です。
オーガニックでないものとの混合などがないように厳重に管理されています。
加工がオーガニック農法法であることはもちろんのこと、水や環境、衛生面や労働基準など様々な方向性から判断されます。

団体のウェブサイト
GOTS(Global Organic Textile Standard)公式ホームページ

 

オーガニックコットンを使う理由

コンベンショナルコットン(普通のコットン)との違いがわかりましたが品質、化学肥料や農薬の残りは変わらないのにオーガニックコットンを好んで使う理由はやはり環境問題と生産者の有害問題です。
オーガニックコットンは環境だけでなく、人にも優しい魅力的な素材です。
しかし、個人的な意見ですが地球上全ての方がオーガニックコットンを使用した場合、インドなどで綿花栽培で働いている児童(児童労働の問題)や一般の方々などの職が失われるのも事実です。
世界問題として、根本的な何かを変えていく必要があるかと思われます。

当店で扱っているコットン生地のカテゴリページはこちらから

 

 

まとめ

オーガニックコットンの魅力とオーガニックと呼べる基準について考えた記事となりました。
オーガニック栽培は手間と時間が非常にかかる栽培方法で、それに伴い糸や生地の値段もコンベンショナルコットン(普通のコットン)と比べ、高価なものになるのは当然です。
近年は、世界が環境に対して考え方が変わり始めていることから私達一般の人々も少しでも環境に対しての意識や取り組みを変えることが求められています。
オーガニック製品にはGOTS(Global Organic Textile Standard)認証がされているので、気になる際はチェックしてみよう。

 

 

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