リネンの洗濯方法について│正しい洗濯方法で長く、美しく使おう

  • 2021年8月17日
  • 2023年4月18日
洗濯ルーム

リネンの洗濯方法について

リネンは素材の中でも高価ですが、お手入れや洗濯方法に気をつければ、長くご利用頂ける素材です。
別の記事、リネンについて│大好きなリネンの特性や細かいお話でも紹介したとおり、水に強く、乾きも早い特性があります。
今回はリネンの正しい洗濯方法について触れていきたいと思います。
使うべき洗剤やシワになりにくい方法など、様々な注意点をまとめてみました。

 

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リネンの洗濯時に気をつけるべきこと

リネンのシワ

リネンはシワになりやすい特性がある

リネンの繊維はコットンなどに比べてやや硬い繊維となります。
そのため、お洗濯や日常に着用しているときも比較的、シワになりやすい特徴があるので、シワを抑えるための工夫を行いましょう。

工夫:脱水時間を短くする

洗濯後の脱水を極力短い時間で済ます、もしくは脱水は手で軽く絞るだけにすることで水の重みで乾燥時にシワを伸ばす事ができます。
速乾性の高いリネンの特性を活かした工夫です。
脱水時間を短くすることにより、繊維(生地)へのダメージも軽減され、長く愛用できることに繋がります。

 

  • シワ感が気になる方は、洗い加工を施したリネンもおすすめ

洗い加工やワッシャー加工を施しているリネンの生地は、新しい状態からナチュラルなシワ感があり、非常に柔らかく仕上げていますので、そちらをご利用いただくこともおすすめです。

当店のリネン生地のカテゴリページはこちらから。

ナチュラルなシワ感がはじめから生地自体にあるため、少しのシワも気にならないのがメリットです。
洗いざらした風合いが魅力の加工です。

 

リネンを洗う時の洗剤に気をつけよう

” リネンを他の衣類と同じ様に洗うと何故が色が変色してしまった!
せっかく高いお金を出して買ったのにどうしよう。 ”
このような事が起こる可能性もあるので、必ず洗濯洗剤の知識を身に着けておきましょう。
知識がないまま、誤った洗剤を使用してしまった場合は取り返しのつかない事態になってしまいます。
洗剤と繊維(生地)との相性をしっかりと理解しておくことが最適です。

工夫:リネンに使用する洗剤は、中性洗剤(おしゃれ着洗い洗剤)か弱アルカリ性

リネンを洗う時は必ず中性洗剤(おしゃれ着洗い洗剤)、もしくは弱アルカリ性を使用していただくことをおすすめしております。
※当社では、特に中性洗剤を使用することをすすめております。
特に色物などを上記洗剤以外を使用された場合は、せっかくのお気に入りの色が変色してしまうことがあります。
そのようなトラブルを防ぐためにも、必ず確認してから使用することを心がけましょう。
※蛍光剤入の洗剤などは絶対に使用しないで下さい。

 

誤った水通し方法で起こる困ったこと

水通しを行うと、色が落ちて他の生地に染みてしまった!
そんな事を未然に防ぐために、水通しについてもおさらいしましょう。

工夫:最初の水通しは必ず単独で

生地を買うとまずはじめに行う作業は水通し。
この水通しも面倒だからいろいろな色や素材の生地を一緒に行うのではなく、必ず単独で行いましょう。
他の色と一緒に水通しを行ってしまった場合は色移りの原因となりますのでご注意下さい。

 

 

リネンは手洗いか洗濯機、どちらで洗うべきか

リネンカーテン

 

リネンは手洗いがおすすめですが洗濯機で洗っていただいても問題有りません。

リネンの汚れは比較的に洗うとすぐに流し落とすことができます。
手で洗う場合は押すように洗い、汚れが強いところは部分的につまんで洗いをかけて下さい。
ですが、洗濯機があるのに手で洗うのいは面倒ですので、さっと洗濯機に入れて洗っていただいても問題有りません。
洗濯機に放り込むだけで勝手に洗ってくれる。そんな便利な機械を使えないのは勿体ないものです。
時間の短縮にも繋がりますので、気を使わずに気楽に洗濯機を使用して大丈夫です。
※しかし、前回まで漂白剤、蛍光剤入りの洗剤や、アルカリ性の洗剤を使用していた場合は、洗濯機の槽に残りが付着してしまっている場合があり、その残りで変色してしまうというケースも稀ございますので、ご注意下さい。

 

工夫:リネンを洗う際の注意点

リネンを洗う時は30℃以下程度のぬるま湯で洗って下さい。
お湯を使って洗うと汚れが落ちやすく、いいのですが、熱めのお湯で洗ってしまうと、予想以上に縮むことや色落ちの原因に繋がりますのでご注意を。

 

工夫2:リネンは日向で干さずに日陰で干そう

リネンを干す際はできるだけ日陰で干すように心がけましょう。
リネンに限らず天然素材は直射日光に弱い素材です。
太陽の紫外線で色あせたり繊維にダメージを受ける恐れがありますので覚えておきましょう。

 

リネン生地の特性の「ネップ」についても詳しく確認しておきましょう。
ネップは、不良品ではなくどうしても生じてしまう天然素材ならではのもの。
下記の生地で詳しく説明していますので併せてご確認ください。

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リネン生地

 

 

大好きな天然素材のリネンを長く長く愛用しましょう。

リネンは丈夫で使い込むうちにどんどんと柔らかくなり、肌に馴染む大地がくれた贈り物のような植物。
愛情を込めて着て、正しい洗濯方法や乾燥方法を心がけていると長く愛用できる素材です。
無理に頑張らなくても少しだけ知識をつけるだけで貴方だけの柔らかく、愛情深いリネンに育ちますので是非お役立て下さい。

リネンシャツ

 

 

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