リネンについて│大好きなリネンの特性や細かいお話

リネン畑

リネンについて

いつも使うリネン。
リネンは大好きだけど、どのような特性があり、何からできているのか。
リネンと麻の関係はどのようなものなのか知っているようで知らない詳細。
そんなこんなをこの記事で解説したいと思います。

 

リネンと麻の違い

リネンとは麻の一種で、麻には数多くの種類があります。
リネン(亜麻)、ラミー(苧麻)、ヘンプ(大麻)、ジュート(黄麻)、サイザル麻(ヘネケン)、マニラ麻(アバカ)などの種類があり、日本の家庭用品品質表示法で「麻」と表記ができるのはリネンと、ラミーのみになります。
リネン、ラミー以外の素材で製造したものはすべて「指定外繊維」という名目で表記されます。
従って、「麻100%」という表記には、リネン100%とラミー100%の2つのパターンが許されており、「リネン100%」という表記はフラックスから採れたリネンのみが法律上で許可されてます。
「麻」という括りの中に「リネン」と「ラミー」があり、「麻」という表記だけではどちらかを判断することができません。
表記については理解したかと思いますので、どこかで「麻」表記のものを見た時はどちらかを確認する必要があります。

 

リネンに対しての細かなお話し

リネンは亜麻ということをお伝えさせていただきました。
しかし、それは正解であり誤りであります。
リネンとは、フラックスから紡績された糸や織物、編み物の加工品のもの(糸や生地、製品など)に対しての名称で、本来、フラックス(Flax)が亜麻の意味を指します。
本ページではわかりやすくするため、「リネン=亜麻からできている」という意味で、リネン(亜麻)とお伝えさせていただきます。

 

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リネンの歴史

それは遥か昔、紀元前8,000年頃(9,000年~10,000年前)にティグリス川やユーフラテス川にリネンが生えていることが確認されました。
古代エジプトでは、神事や神官の衣服にリネンが使用されていることなどが古い文献によって明らかにされています。
他にも、一般人の衣類にも使用されていたことが記載されており、ピラミッドで発見されたミイラにもリネンを使用されていました。
その後、ヨーロッパにも広まり、ヨーロッパでは貴族だけに限らず全ての人々が生活の一部で必要不可欠な素材としてリネンは使用され続けています。
日本では、榎本武揚が繊維用植物として日本に初めて紹介しました。
彼は明治7年(1874年)公使として赴任していたロシアより、リネンの種子を日本に送り、札幌の屯田兵に栽培させたとの史実が残されおり、これが日本でのリネン栽培の始まりでした。
リネンの歴史は非常に長く、想像を超える年月を人々がリネンと一緒に過ごしてきたことが明らかになっています。
昔の人達は現代のように情報も多くなく、リネンの魅力を肌で感じて気づいていきました。

フラックス収穫

 

 

リネンとは

リネンとは、上記にも記載した、亜麻(あま)科の一年草のことを指します。
リネンの茎の繊維を発酵させた後、乾燥させ、作り出す茎の繊維は茶色の色をしています。
その茎の繊維でリネンの糸を作り出し、織り上げることにより、生地の製造に繋がるという流れになります。
リネンの生産を行っている国は主に、ヨーロッパの寒冷地の場所が多く、全体の約90%を締めており、それに比例して高品質のリネンの原料、フラックスもヨーロッパが非常に盛んな国と言えます。

世界のリネンの原料、フラックスの生産量ランキング

1位 フランス
2位 ベルギー
3位 ベラルーシ
4位 ロシア
5位 中国
6位 オランダ

リネンは非常にさらりとした風合いで、使い込むうちにどんどん柔らかく、馴染む特徴があります。
しかし、様々な加工で使い込む前から非常に柔らかいものも多く存在します。

 

 

リネンの特性

リネンのは人々の生活に非常に相性のいい素材です。
ヨーロッパでは、古くからリネンをライフスタイルの中に取り入れていました。
洋服だけでなくベットシーツやバスタオルなど数多くのものにリネンを使用することで、快適で豊かな日々を過ごす貴重なものとして重宝されてきました。
日本でもリネンが大好きな人は、リネンの魅力にどっぷりハマってしまう人も少なくありません。
リネンには、古くから人を魅了する不思議な特性を持ち合わせていることがわかります。
大地が送る天然素材の宝物といえる最高の素材です。

 

 

吸水・発散性の高さと速乾性で清潔に

コットンに比べ、約4倍のという非常に優れた吸水性が有り、その吸収した水分をすぐに発散させます。
それと同時に乾きも早く、快適に過ごすことができる魅力たっぷりな素材です。
バスタオルやキッチンクロスに需要が多いのも吸水性と速乾性の特徴を活かした物作りと言えます。
他にも抗菌性や防臭という特徴もあり、日常生活用品としては非常に魅力の溢れた天然素材ということがわかります。

 

 

水に強く、丈夫で長く使える

リネンはシルクなどとは異なり、水に強い素材です。
コットンなどと比べ、汚れがつくにくく、付着しても洗うと汚れが落ちやすい特徴もあります。
更に、洗うたびに柔らかく変化していくので肌への馴染みも更に良くなります。
自分の好みに育てていくような感覚でお洗濯で洗いをかけていくことができます。
また、丈夫な繊維なので、ずっと長くお気に入りのリネンを楽しむ事ができます。

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まとめ

今回のブログでは、「リネンについて」をお話しました。

  • リネンとは、麻の一種で日本の家庭用品品質表示法で「麻」と表記ができるのは「リネン」と「ラミー」のみ。
  • リネンは亜麻の事を指すが、本来はフラックスが亜麻だということ。
    リネンは加工品の名称だが日本では、リネン=亜麻と言われることが多いこと。
  • リネンの歴史について。
    紀元前から使用されていて非常に古くから愛され続けていたことがわかりました。
  • リネンについての特徴をお伝えしました。
    非常に素晴らしい特徴があり、ずっと愛されている理由がわかった感じがしました。

 

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